Chuckさんのプロジェクト、「リボンコントローラ作りました」の追試をしてみた。
アイディアは色々な方が示されてて、色々あるかと思うのだけどとりあえず氏のページからスタート。
とりあえず、再現性の高い方法を模索してたのだけど、抵抗体に何を使うかが結構難しいかもしれない。鉛筆の銘柄指定とか、塗る紙のあれとか..。
で、なにか、お店で買えるネタがなにかないかと探していた。たまたま、導電ゴムシートを帯状に切ったものを
GajeのGanさんに分けていただいたので挑戦。
接点のほうは、Chuckさんも試されたアルミテープは、あっという間に酸化し、接触不良になりやすく(銅テープも同様だそうだ)これにはステンレスを使うほうが良いという噂を聞き、以前手に入れてあったステンレスシートを帯状に切って使った。
なんせ、ゴムだからねえ、押すと、ペターっとステンレスシートに張り付き、剥がれるときにはミニョっというメカニック的なタイムラグが生まれる。さらに押す強さによって抵抗値が変わる。(距離と同じぐらい押す強さと、押される事で変化する接触面積の拡縮がミソだったりするようだ)
結局、満足な結果が得られず、あえなく失敗。
シンセサイザクロニクル発売記念イベントふろくde夏フェスに遊びに行ったら、明和電機の方が画用紙に墨汁で絵を書き、これを抵抗体として使う実験を
ライブで実演されていた。基本的には、Chuckさんの鉛筆で塗りつぶすアプローチと一緒。比較的安価だけど、誰でも同じ結果が出せるかや、耐久性には問題を感じる。
(ちょっと話はそれるが、このイベントでは、参加者がそれぞれ持ち寄ったSX-150での大合奏大会の一コマがあり、大変楽しかった)
ビデオテープの裏がイケる、と言う噂(The Synthstick)を聞き付け、手持ちのテープ調べてみたが、Hi8のテープは数センチで数メガの抵抗値が得られるとは言え、ちょいとでかすぎ。
他、ハイグレード、S-VHS系には若干流れるものが無くはないけど、どれも数メガクラス。唯一、TDKのS-VHSで10cmで100k程度といけそうな雰囲気のものがあるが、商品はすでに廃版になっており、結局持ってるかどうかの勝負という事となり、入手性は高くない。
「困ったときはオッショさんに聞けっ」、とご相談申し上げたら、静電気に弱い半導体をストックするためのアンチスタティックなビニール袋が使えるとの事。
氏も、鳥小屋サウンドの尾上さんにご教授いただいたのだそうだ。
楽器ミュージアム(パート3)のページにも詳しく解説されている。実はこのページ以前から拝見させていただいており、いつかやるぞ、と思っていたプロジェクトの一つでもあり、ようやく、着手するチャンスを得た、が本当のところだったりして。
僕はホウザンの
をラセンにはさみを入れて、20mmのリボン状に切り開いた。そんなに大きな袋じゃないのだけど、リボンにすると3mほど取れる。ちなみに、ラグをねじで止めて圧着してから、そのラグに半田付けすると、ビニールなので当然、焼ける。表面が溶けてしまうと導電性が失われるようだ。ケーブルの類は半田付けしてからねじ止めする。
組み立ては、30x15mm(1.5t)のアルミチャンネルに、100円ショップで手に入れたフィルム状のテープを2重に重ね張りしてから、例のステンレスシートで作ったテープを張る。このフィルムは、ガムテープサイズのセロテープのようなものでかなり薄そう。とりあえず、「2枚でどうだ」はお約束だなあ、とつぶやきながら2枚重ねて、アルミの筐体とステンレスの接点を絶縁してみたつもり。
この電極と、抵抗体として準備した導電ビニールのリボンの間にスペース確保のために10mm幅に切った0.3mmのプラ板を両面テープで2列に貼り、ミゾを作りその上にリボンをつけた。
ESDバックは、裏も表も導通があるので、絶縁しないと触れない。とりあえず、導電ゴムシートで試した時は、筐体の絶縁に使ったフィルムテープを使ってみたのだけど、まったく指が滑らない。
実は、ここで、しばらく頓挫。某巨大BBSのSX-150の掲示板(別名ネジ板)で「テフロンテープがいいらしいぞ」という噂を聞き付け、早速東急ハンズへ。
0.09mmX25mmX2.65mのノリつきテープ。ちょっと高い(1669円、東急ハンズ渋谷店2008/8月調べ)。テフロンはすべり易いのが身の上なので、専用の糊でないと貼り付けるのは難しいに違いないという理由で糊付きテープにしてみた。
3000円のシンセ鳴らすのに、1600円のテフロンテープとか、1200円のステンレスシートとか、格好を付けようと思って追加で買ってきたヒノキの棒(お、ドラクエで最もヘタレた装備!)とか、ちょっと、コスト掛けすぎ。
ネタじゃなくて、ちゃんと音楽を演奏できる楽器にしたい、というのが狙いなので、長く大事に使えるように手間掛けてみた、ってのは言い訳になり始めてて、ちょっと、これで思ったとおり動かせなかったら、かなりへこみそ。
ちなみに、どうせグランドに落ちてしまっていいはずの筐体をチャンと抵抗体が接触するステンレスプレートと絶縁したのは狙いがあった。容量計で計ってみると、0.002uF。ちゃんとコンデンサになってて、ノイズを拾いやすいアンテナは、グランドと、べったりのコンデンサで、接続されてるも同然になっている。
実際、筐体のグランドを浮かせても、ノイズの量は変わらなかったりして、こだわった割りに効果がなくてがっかり。
いつもなら、「ま、いっか」っと流すところ、こだわったのにはそれなりの理由がある。全長500mmの抵抗体に定電流を流して、押された場所(距離)の抵抗値を電圧に変換するという回路を考えていたから。
しかもその抵抗体が700kΩ、電源圧が5V。え、流れる電流って、0.0072mA?あたしのテスターじゃ計れない(ってこともないけど)ぐらい微弱な電流?ノイズとどう違うの?という世界らしい、という事に薄々感ずいていたから。
最初のテスト版をおっしょさんに見ていただいたら、こちらの回路をご紹介くださった。
ムーグのモジュラーシンセのリボンコントローラーの回路図だ。世界初のリボコンともいえる。抵抗体のドライブ部分、トランジスタで作った定電流回路、しかも、グランド方向が使えるようにPNPを使って、までは僕も同じものを書いていた。方向としてはビンゴ
ちなみに、ゲート部分は、高周波を発信させていて、指で触る事でその発振が止まり、それをゲート信号に使っていたりする。
実は、この回路図には純日本風の幽霊が存在していて、よく見てみると、上の段のアンテナの直後のNPNトランジスタのベースについてる47pのコンデンサ、足がない!1本...2本、あたしの足がないー...ヒュードロドロ。
もう夏は終わりましたから、秋ですから..。普通にグランドに落とすところ、書き損なったのかしら。
蓋を空けてみれば無事動いてよかった。チューニングの電圧を監視して、手を離したときにちゃんと音が切れるように、358をコンパレータとして使った。実は、単電源の低電圧で動作させてると、ちゃんとバキっと立ち上がらなくて、なにやってんだーの世界。とりあえず、トランジスタを1つ追加して、SX-150内の555のトリガーを掛けられるように反転してから微分して出力するほか、この電圧で反転アンプのバイアスを作って、バイアスがないときは出力が0Vになるように工夫した。このバイアスを掛ける電圧を変化させる事でチューニングの電圧を作ったりして、ちょっとアクロバティック。色々おっしょさんにご指導はいただいたのだけど、オリジナル回路。
しばらく使ってみて、自分の音楽製作の中で使えるものなのかどうか評価していきたい。
リボコンは、SQ-150用の専用コネクタへ接続する。
この回路では調整ポイントがある。弾いてない時ゲートを閉じるように設定するトリマと、全体の音程の幅を決めるスパンの2つ。
SQ-150コネクタを右に置きPCBを部品面から見て、右側がスパンの調整。左はゲートの設定。
スパンは、全体で何オクターブの音程が演奏できるようにするかを設定する。とりあえずゆったり3オクターブに調整してみた。どんな物になるのか、わかんなくて..。まずは、ここからスタート。
ゲートの調整は、Low側にすると低い音で音が出っぱなしになるので、出なくなるところまで、HiにあげればOK。
楽器としては、世の中にはあまり無いので、ベストとされるのセッティングとかはない。(と思う)自分のセッティングにすれば良いと思う。